2006年06月30日



 実がなっている。黄色く色付き始めている。
下を通った子供が、まだ緑の実を見つけて、何で一つだけ違うの。と年上の友達に尋ねた。
聞かれた年上の友達は、きっと仲間外れにされているのだよ。と答えた。
かわいそうだね。何で仲間はずれにするのだろうね。と聞き返した。
年上の友達は何も答えなかった。
 その夜雨が降り、風が吹き荒れました。
二人は次の日の朝、実が心配で見に行く事にしました。
木の下には、たくさんの実が落ちていました。
上を見ると、まだ緑の実は落ちないで昨日のままでした。
すると年下の子供が、やったやった、いじめに勝ったのだ。と言った。
年上の友達は微笑みながら、強くなろうね、と一言言った。
  


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2006年06月29日


光の速さは一秒間に三十万キロメートル、皆さんは物凄く速いと思われるでしょう。
しかしこの世の中不思議な事にもっともっと速いものがあるとしたらどうでしょう。
わかりますか。解らなかったら教えましょう。
それは老いです。
誰もが関心を持っている老いなのです。
そしてそれは心が決めるものなのです。
嘘と思う貴方も知っている筈です。人生八十年の中での今貴方がそこに存在しているのは、ほんの一瞬に過ぎないのです。
嬉しさも、悲しさも、悩みもほんの一瞬に過ぎないのです。
だからこそ、あらゆることに関心を持ちなさい。
全ての物体は巡り々繋がっているのです。だからこそ世の中に不必要なものは無いのです。
自分を大切にする事は他人を大切にする事なのです。
皆さん老いは光よりも速く訪れるのです。
まるで浦島太郎が玉手箱を開けた時みたいに。
  


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2006年06月28日

斜眼帯を付けた金魚(4)


関内駅の階段を途中まで上った所で、新聞を片手に二人の男が、興奮気味に話している声が聞こえた。
天皇賞レースで、大本命のオグリキャップが惨敗したとの事だ。 オグリキャップは、11月25日に行われたジャパンカップレース(G1)でも、ファンの期待に答える事が出来ず、引退の声も囁かれるようになっていた。
 私が再び桜木町を訪れたのは、暮れも押し迫った12月23日、その日はいつもと違い二日酔い気味だが歩幅が広く感じられた。
私は、ジンクスを信じないが、素敵な貴方の夢を叶える為、伊勢佐木町に行く道順を二つ向こうの交差点を左に曲がる事にした。
大岡川に浮かぶ屋形船の提灯に書かれた文字を眼鏡の上側から見てから、私は橋の名前『黄金橋』を見て暫し体の震えが続いた。
『オグリ』『オグリ』のコールを聞いたのは、それから2時間後の事であった。  


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